ぽっぽ焼き

第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり37

この時ツルッパも少し離れた所で青くなりながら僕達を見ていた。数的に、自分の不利を知った若い衆は「ちょっと待て」と言って、組に電話を掛けた。 それでも僕はまだ、彼がヤクザだとは気付いていない。「どこ電話すんだよ?」と聞くと「組だ」と言...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり36

方法は先程のファミレスで考えた訳ではない。サンゾクの社長が、僕達が玉抜きに使う列の設定を、一番悪くしていたのを知った頃から考え始めていた。方法や手段など構わず、お金にした方が勝ちだと言う事は、社長が教えてくれた。歯抜けの絡みもあるので、サ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり35

その後の、この店を、ひと言で言うなら 悲惨 のひと言であろう。ホールの中には、驚く事に20人近くのゴト師がいた。  それらが全員、イッキに玉抜きをするのである。30分もすると床一面はドル箱の山になっていた。当然普通のお客さんもいた。...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり34

ファミレスの席に座るなり、若い部長が怒った顔で言った。「アンタ、うちの店見ただろ? 変造カードなんか打って貰わなくたって充分儲かってんだよ!」ごもっともです…しかし納得してる場合ではない。終わってしまう。勇気を振り絞って言ってみた。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり33

ホール内は、お客さんが増え過ぎて玉抜きを許さない状況になっていた。仕方ない…玉抜きはやめさせよう…余計おかしくなる…僕は打ち子達に、玉抜き中止を伝えた。皆が大人しく普通に打ち始めて2時間程経った。あれ? と思った。店員の雰囲気が、おかしい...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり32

「なんですか!」 凄んでニラまれた。 ムカッと来て、つい言った。 「ジジィ!黙って座ればいんだよ!」 しまった… と思いはしたがもう遅い。 僕の中の何かに火が付いた。 それからは全て脅し口調だったと思う...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり31

小さいながらも池があったのだから豪邸には違い無いだろう。 離婚の慰謝料として貰った家である。家を見た時はタマげた。 なぜゴト師? しかし財産は、この家だけしか持っていない。 なぜか売る事は、かたくなに拒むと言う。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり30

「やめてどうすんの? 僕はお前の面倒なんか見ないよ」 そう言うと泣きそうな顔をしていた。 人の事より、自分の先行きさえ見えていなかった。 この日僕は大量の変造カードを余らせていた。 最後の五日間のために仕入れていた...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり29

カード会社からの訴えがあれば、暇な警察署なのですぐ動くだろう。 残された時間は余り無いように感じていた。 打ち込み始めて25日目に他の二軒を諦めた。 残り5日で打ち込めるだけ打ち込んで引き上げる事に決定した。 残り...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり28

突然横に立つツルッパが吠えた。 「てめぇら!黙って言う事聞きゃ良いんだ!!」 「…… 」 やめろ… 歯抜けのマネするの… 泣き虫のくせに… しかしこれが中々効いた。 みんなツルッパを分かっていなか...