第7章 流転

第7章 流転

流転 21

裏日男の顔には明らかな動揺が見えていた。 突っ立っている睨む男に言った。 「座れって。何立ってんだ。話しづれぇんだよ…」 睨む男は伺いをたてるように裏日男を見ている。 睨む男を放っておいて裏日男に聞いた。 「...
第7章 流転

流転 20

裏日男が吠える。 「泥手はどうしたんだコラ!」 やめろ… 妄爺を刺激するな… やばいんだ… 僕はうろたえながら言った。 「いや… いない…」 「いないってなんだ!あ!?おい!!」 やめろって...
第7章 流転

流転 19

これから起こるであろう光景が目の前を走馬灯のようにスローモーションで流れる。 僕が席を立ち、妄爺が裏日男に飛び掛かりながら懐から抜いたナタで首を横切りにする… 瞬殺… ゴトンと首が前に落ちる… 戦慄… ハッタ...
第7章 流転

流転18

ファミレスの周りをゆっくりと数周した。 裏日男の仲間だと思われる人影も車も目につく所には居ないようであった。 いきなり拉致の可能性は下がった。 ファミレスの駐車場に自分の車を入れようとすると妄爺が言った。 「どっか...
第7章 流転

流転 17

その過去を妄爺の友達に聞いていた。 これまでの妄爺の半生は暴力の歴史に彩られている。 手を出さないと聞いても簡単に信用は出来なかった。 何かする… それは間違いない… それとも、ただのボディーガードのつもりか...
第7章 流転

流転 16

「話しって何よ…」 「良いから開けろって」 僕は渋々車の鍵を開けた。 妄爺がニヤリと笑って車に乗り込む。 僕はふて腐れ気味に車に乗り込んだ。 当然、どこかの組に頼む話しが出ると思っていた。 年老いた元ヤ...
第7章 流転

流転15

誰にともなく言った。 「じゃあ行って来る」 泥手が慌てたように言う。 「自分も行きます!銀行寄って下さい。金おろしますから!」 黙れ… 負け犬… そう思った。 何もしない内からお金で片付けようとす...
第7章 流転

流転 14

はっきり言って僕に責任は無いのである。 管理責任など知った事ではない。 勝手に泥手が自分の欲だけでやった泥棒の始末などする必要を感じない。 泥手の友達など会った事すらなかった。 その友達を助けると言う事は、罪を認め...
第7章 流転

流転 13

そのうち隙を見て裏中男の管理する全ての店で泥棒を始めた。 全ての情報が普通に入れている打ち子から入っている。 泥棒の手下達には、セット回数を一度と限定させた。 裏中男の店からの泥棒は最後まで一度もバレる事が無く、全てがチ...
第7章 流転

流転 12

店側は箱を高く積み上げる人間を1番警戒している。 完全にバレていれば裏ロムやハーネスは取り外されてしまう。 裏中男達が取り付けた裏ロムやハーネスは情報がまだ業界に知れ渡っていない新しい物が多かった。 店側の疑いと言っても...