第7章 流転

第7章 流転

流転 11

泥棒の狙いから中華ソバの店を外した。 友情や同情ではない。 泥棒すると言う事は、その店が早く潰れると言う事である。 一つの店に蛇口を二つ付けて水を出せば、タンクの水は倍のスピードで無くなる。 全ての店を潰したのでは...
第7章 流転

流転 10

店長クラスって誰だ? 一日中見張られているのではないか? 防犯カメラでずっと監視されてる? 一円でもごまかせばホントにバレるのか? 霧の向こう側を想像しきれる奴は少ない。 僕は、それら全ての疑問に答えを突き付...
第7章 流転

流転 9

ほとんどの打ち子志願者達が絶句する。 中には言い返す奴もいた。 「疑うのかよ!脅し過ぎだろ!そんな条件じゃやれねーよ!」 「ならやるな。お前はカードが怖いから、こんな安いゴトをするんだろ?ビビりが生意気言ってんじゃねえ。...
第7章 流転

流転 8

セット方法を僕から直接聞いた人間は数少ない。 リカちゃんや店員にセット方法は教えていない。 二人が組んで泥棒しようと思えば簡単だからである。 常時見張っている訳にはいかない僕のスキなど簡単に突ける。 僕は最初にリカ...
第7章 流転

流転 7

次の日、婆さんに打ち子の取り分が上がる事を話した。 しかし移動もあると伝えた。 婆さんが言う。 「お金が増えるなら構いません」 はい、聞かなくても分かってました! 更にご褒美もある。 しかしこのご褒美に...
第7章 流転

流転 6

「なんだそれ?随分自分達に良い話しばっかりしてんね。そんなのあかんよ。婆さんにも僕にも良い事がなんにも無いじゃないか」 裏日男が少し怒った顔で言った。 「だから婆さんも疑われづらくなって長く打ち子が出来るって言ってんだろ!」 ...
第7章 流転

流転 5

二人の話しを聞いていくうちに婆さんが打ち子として完璧なのでは無いかと感じ始めた。 裏中男が言う。 「あのお婆さんは凄いネ!中華ソバに頼んで俺の店でも打ち子をして貰ったんだけど潰れそうだった店が、またやれる様になっタ。お婆さんが...
第7章 流転

流転 4

裏日男はキツい目で僕を睨んでいるだけで何も言っては来ない。 ヤクザ得意のハッタリのようであった。 能無しヤクザは必ずと言っていい程、最初にこの手のハッタリをかます。 まず自分がヤクザだと相手に気付かせて縮み上がらせようと...
第7章 流転

流転 3

しかし二人は儲けの為だけにカードを人に売るのでは無かった。 二人が声を掛けてカードを売る相手は、勝手に悪いと思い込んでいる、パチンコ屋にやられている奴らだけにである。 婆さんと良夫ちゃんは、自分達が正義で、パチンコ屋が悪だと本...
第7章 流転

流転 2

「隣りの人、入れられたカードが変造カードって知ってんの?」 「言ってません」 「使い終わったカードはどうしたの?」 「私が受け取りました」 とりあえず問題は無いようであった。 しかしそう言う問題では無い。 ...