第2章 組織犯罪の始まり

第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり10

「いらない!」と言うのに、帰りにお土産だと言って、鹿の角だの、誰かのキ◯タマなどの漢方薬を持たされた。 精力が付くらしい… その紙袋を車の助手席に置いて、神◯川県のパチンコ屋【サンゾク】の社長に、店員の事がどうなったのかを確認...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり9

「ホントだよ。取り付けちゃえば誰でも簡単に当たりは引けるよ。問題はどうやって取り付けるかだよ」 二つの道具を見て僕は、凄いな~ としか思わなかった。 配線のハーネスだけは今度の店で使えるかな、と少し思った… しかし、まだ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり8

綺麗な雪ちゃんがいた。 何かいけない所に入り込んだ気がした。 「いらしゃい。日本人招待するの初めてアルヨ」 そう言って、百万ドルの笑顔を見せる。 招待? そんなもん僕も初めてだ… ゴトよりも緊張し始めた...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり7

◯クザを甘く見すぎていた。 待ち合わせたファミレスで社長を見つけるなり、ポンコツはエンジン全開になった。 社長の座る目の前のテーブルを、挨拶する間もなく、力いっぱい蹴り飛ばし、テーブルだけをぶっ倒した。 物凄い音である。...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり6

話しが付いてる店で、自分が悪くも無いのに捕まりそうになった。 ましてや変造カードを押し付けられて、逃げろとまで言われているのである。 感謝など有り得なかった。 僕なら、話しが違うと怒る… 気持ち悪いぐらいの感謝にた...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり5

婆さんを追い掛ける店員はいない。 仲間の七人を取り囲んでいる店員五人は、全て僕をニラんでいる。 「あいつもやってましたよ!」 そう言っているのが聞こえる。 その店員を軽くニラみながら自分のパチンコ台に座った。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり4

どう見ても下っぱの店員に向かい歯抜けが言った。 「今日から変造カードでお世話になる者達のまとめ役のモンだけど、大人しく打たせるから気にしないで仕事してな~悪いな~」と… 目が点になる僕。 店員を見るとポカンとしてた。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり3

初日だしサービスする事にして、出した分を全て持って帰っても良い事にしようと歯抜けに言った。 しかし、歯抜けは嫌がった。 仕方なくカード代として1人一万円だけ出させて歯抜けに渡した。  それでも歯抜けは不満げである。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり2

そんな自分の内情を歯抜けはすべて僕に話した。 僕を、人の良い、弱っちいガキだと思っていたからだと思う。 連れている婆さんと良夫ちゃんもそう思わせる一つの要素だった。  ○クザに同情してやる必要など、どこにも無い。 ...
第2章 組織犯罪の始まり

組織犯罪の始まり1

人数は10人ぐらい居て、日本人と外国の人が半々程だと言った。 歯抜けの話しを聞いた時、雪ちゃんの所の奴が使えるなと思っていた。 「打ち子仕事だから日当だけど、どう?」 そう雪ちゃんに聞くと喜んでいる。 捕まる可能性...