第1章 知らぬ間にゴト師

第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師10

こののち、息子の良夫ちゃんには何度も危機に落とし入れられたが、婆さんには何度も助けられた。 この時も、パチンコを打つ姿に全く不自然さは無く、年寄り二人なので疑う人間も居なかった。 みんな【まさか】と思う。 ゴト師には、う...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師9

変造、偽造カードの責任は、パチンコホールにあるのでは無く、カード会社の責任である。 使用された変造カードの損害の全てをカード会社が被る。 僕が一万円の変造カードを使用すると、カード会社が一万円の損をする。 パチンコホール...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師8

毎日昼過ぎにパチンコ屋に向かう生活が始まった。 一緒に暮らし始めた彼女には仕事が何かも告げていない。 この頃の変造カードゴトは、罪の意識さえ捨てれば誰にでもやれる簡単な物であった。 いくつものゴト(コソ泥)に関わったが、...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師7

あんな事を悪ければ20枚に1回やるのか? 勘弁してくれ… 五千円カードなら10万円に一回。  どうにかならないのかを聞いてみた。 「一応サンドの鍵も売ってるぞ」 あっ! あの店員が使った奴か! 安いと思...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師6

使う方にすれば、何回もサンドに出し入れしないで済む、一万円のカードが1番楽であった。 しかしその様な様々な理由で小額カードがメインに使われていた。 エラーの出るタイミングはいくつかある。 まずは変造カードをサンドに入れた...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師5

僕は後に何人ものヤ○ザ者を使っていたが、キレた妄爺が一番危ない事を身に染みて知っている。 武器はナタ。 鉈ってアンタ… お金無くてドス買えなかったの? でも妄爺のナタは仲間内でも有名だった。  妄爺は僕にとっ...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師4

このころ焼き芋を売り始めて三ヶ月経っていたのだが、ヨゴレの親玉に教わった芋の売り方をやめて、自分流に売っていた。 何が良かったのかバンバン売れた。 手取り二万円ぐらいになっていた。 それでも妄爺は全然売れない。 ヨ...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師3

それはパチンコのパッキーカードと言う物であった。 【パッキーカードとは、パチンコ屋さんの中で使用、流通、販売されているテレホンカード状の現金と同等の価値のあるカードである。五百円から、一万円までの数種類のカードが店内で販売されていた...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師2

何が情けないって… どんなに頑張ったって芋売れない。 カッコも悪いし…  季節も悪かった。 夏が終わったばっかりで、周りはTシャツで歩いている奴がいっぱい居た。 お前が阿保だと思うでしょ? 面接の前に電...
第1章 知らぬ間にゴト師

知らぬ間にゴト師1

ゴト師とは 【パチンコやスロットの出玉又はコインを、不正な方法や手段で搾取する人】 簡単に言えば、コソ泥の事である。 やる仕事やる仕事上手く行かず途方にくれていた。 何が原因かと言うと、全く朝起きる事が出来なかった...