ぽっぽ焼き

第7章 流転

流転 24

お金の話しになったとは言え謝ってはいない。 これなら妄爺が裏日男に切り掛かる事はないだろうと思えた。 ここからは、なるべく安く済ませる事が全てだと考えていた。 暴力の介入しない交渉ならば僕の方が口が達者な分強いように思え...
第7章 流転

流転 23

「お前ヤクザモンにそんだけ生意気な口聞いて覚悟出来てんだろうなぁ…」 「覚悟?なんの?僕を殺すって言ってんの?」 裏日男は物凄い顔で僕を睨んでくる。 笑える。 顔で人は殺せない。 妄爺がさっき言っていた。 ...
第7章 流転

流転 22

なにが殺すだ、このボンクラ… 殺す殺す言って殺す奴なんかいるか… 「こんなトコで殺す殺す言わない方が良いよ。例え冗談でも皆聞いてるんだから。人殺しで捕まっちゃうよ」 キレて見ろ… お前に無理なのは、もう分かっている...
第7章 流転

流転 21

裏日男の顔には明らかな動揺が見えていた。 突っ立っている睨む男に言った。 「座れって。何立ってんだ。話しづれぇんだよ…」 睨む男は伺いをたてるように裏日男を見ている。 睨む男を放っておいて裏日男に聞いた。 「...
第7章 流転

流転 20

裏日男が吠える。 「泥手はどうしたんだコラ!」 やめろ… 妄爺を刺激するな… やばいんだ… 僕はうろたえながら言った。 「いや… いない…」 「いないってなんだ!あ!?おい!!」 やめろって...
第7章 流転

流転 19

これから起こるであろう光景が目の前を走馬灯のようにスローモーションで流れる。 僕が席を立ち、妄爺が裏日男に飛び掛かりながら懐から抜いたナタで首を横切りにする… 瞬殺… ゴトンと首が前に落ちる… 戦慄… ハッタ...
第7章 流転

流転18

ファミレスの周りをゆっくりと数周した。 裏日男の仲間だと思われる人影も車も目につく所には居ないようであった。 いきなり拉致の可能性は下がった。 ファミレスの駐車場に自分の車を入れようとすると妄爺が言った。 「どっか...
第7章 流転

流転 17

その過去を妄爺の友達に聞いていた。 これまでの妄爺の半生は暴力の歴史に彩られている。 手を出さないと聞いても簡単に信用は出来なかった。 何かする… それは間違いない… それとも、ただのボディーガードのつもりか...
第7章 流転

流転 16

「話しって何よ…」 「良いから開けろって」 僕は渋々車の鍵を開けた。 妄爺がニヤリと笑って車に乗り込む。 僕はふて腐れ気味に車に乗り込んだ。 当然、どこかの組に頼む話しが出ると思っていた。 年老いた元ヤ...
第7章 流転

流転15

誰にともなく言った。 「じゃあ行って来る」 泥手が慌てたように言う。 「自分も行きます!銀行寄って下さい。金おろしますから!」 黙れ… 負け犬… そう思った。 何もしない内からお金で片付けようとす...