ぽっぽ焼き

第7章 流転

流転 34

どうしてこう言う向こう見ずな人がいるのだろうか。 弱そうに見える老人だから自分でどうにか出来ると考えてしまうのだろうか。 世の中の悪意を知らな過ぎる。 相手が凶悪な犯罪者であった場合、手が出る事は普通に起こる。 例...
第7章 流転

流転 33

え? 点検なし? 良いの!? 疑問ばかりが頭をかすめる。 しかし直ぐに我に帰った。 もう限界だ… この先は間違いなく疑いを招く… 女性店員が完全にコチラに背中を見せている事を確認して良夫ちゃんに小...
第7章 流転

流転 32

少し離れた所で女性店員の動きやカウンターの女性の動きを見るともなく見た。 余り不自然な動きを僕がすればそれが疑いを招く。 普通のお客さんがしない動きは絶対にしてはいけないのである。 見張りで1番やってはいけない事は店員を...
第7章 流転

流転 31

罵り合う二人… はっきり言って帰りたい。 しかし帰るなどと言えば良夫ちゃんに根性無しなどと言われ続ける事になる。 それは例え抜け作の良夫ちゃんが吐く言葉でも僕にとっては許されない。 手下達の前で逃げたなどと言われた...
第7章 流転

流転 30

しかし知恵足らずでも良夫ちゃんだけは違った。 この日僕は源次と良夫ちゃんの三人でパチンコ屋を廻った。 最初に行った店は良夫ちゃんが受付機を通しやすそうだと言った店である。 店に入って受付機の設置してある場所を見て僕も源次...
第7章 流転

流転 29

怯まなかった人間は良夫ちゃん一人になった。 ひとしきりどよめいた後に静かになった店内には良夫ちゃんの更に荒くなった鼻息だけが響いていた。 フガー!フゴー!フガーフゴー!ヒィックション! もう人間を越えた他の生物に僕には見...
第7章 流転

流転 28

妄爺の店に着いて泥小僧を泥手に渡しながら言った。 「腕立てやったか?」 「え?いや… やってません…」 「ふ〜ん。罰金50万な。すぐ下ろして来い」 「え!?」 「え、じゃねぇ。裏日男にふんだくられたんだよ!は...
第7章 流転

流転 27

「でもお前は良かったぞ。小僧達が言ってたキチガイとか天才ってのはホントかもな。詐欺師って言った事にゴネるなんて俺には思いつかないわ。あれでアイツも怯んでたもんな…」 黙っていれば妄爺は僕を褒め続けるだろう… それは更に自分をミ...
第7章 流転

流転 26

妄爺が裏日男に向かい、どこから出しているのか知れない低い声で言った。 「兄さん… どんな話しにも手の打ち所ってのはあるんだぞ。俺が俺がばっかりじゃ駄目だ… コイツはまだまだ若いけど、これから確実に伸びる。今回兄さんが出来ない我慢をし...
第7章 流転

流転 25

本当なら1万円ぐらいづつ上げて行く交渉がしたかったのだが裏日男の怒り方が激しかった為、一気に10万円も上げてしまった。 細かく上げて根負けを誘う積もりであった… 途中の怒りは笑いでごまかす積もりであった… 失敗を感じなが...