韓国人・○国人2

「危ないの?」

「平気、平気」

そう冷し中華は言った。

平気の後に、俺はね が付くんじゃねえのか?

喋り方がカタコトだから物凄く胡散臭い。

そう言えば僕は、カタコトを全員嘘ツキだとも思っていたような気がする…

顔なじみとは言え、全く信用出来ない。

しかし新しいゴトなら見てみたい。

ましてや多くの人間に10万は渡せると言っている。

場所と人数と、どんな奴らが良いかを聞いた。

場所は近い。

人はゴト師でなくても構わないので多い方が良いと言う。

楽なのか?

「30人ぐらい連れて行くぞ… 全員に10万払えるんだろうな」

カマを掛ける。

「え?!そんなに居るザンスか?」

「もっと必要なら60人ぐらい連れて行けるよ」

事実、無理矢理呼び出せば連れて行けた。

一般人でも構わないのであれば、その数は僕にすら分からなかった。

「そんなには要らないザンス… 5人ぐらい…」

このクソ冷し中華…

大袈裟な事言いやがって…

5人で50万ポッチ…

ギンパラ組は連れて行けない。

取り分の低さに文句が出る。

カード組だな…

そのゴトが安全なら喜ぶであろう。

ふと気付いた。

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初めてのゴトは、何が起こっても平気な奴で無ければまずい…

良夫ちゃんか?

初めてのゴトに対応出来るか?

婆さんは?

スネ夫のタケコブタは長い間継続していたので週に、1、2度は全く変造カードを打ち込まない日を作っていた。

その休みを今日に回させれば、取り分が少ない事に文句は言うまい。

良夫ちゃん達で対応出来なければ、他の奴らを急いで呼んで、二人にはその辺のパチンコ屋でカードをやって貰えば良い…

タケコブタを休んだ日も、どうせ適当な店で打っているのである。

二人は問題も起こすが使い勝手が良かった。

持ちつ、もたれつであろう…

しかしこの人選は正解であった。

ツルッパは休み。

ヘタレは連れて行けない。

あと二人と予備の奴らを頭に思い浮かべて冷し中華に返事をした。

「一時間後ぐらいに5人で行く」

「頼むね。急いで来た方がお金になるザンス」

そう言われて電話を切った。

急いで…?

何やるんだ…

この時冷し中華は失敗をした。

僕に細かい説明をしていれば儲けは更に増えた。

とりあえず良夫ちゃんに電話をしたら直ぐに出た。

「新しいゴトがある。お母さんとタケコブタ休んで来れる?」

上手い事にタケコブタは今日が休みであった。

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