第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード10 ガチャリと台を開け、パチンコ台の中を確認する。よし 行ける…練習した台と全く同じ形状だ…冷静に手順を思い出す。まず電撃をオフにした。相手側の上と下の配線を抜く…下からだ…慌てるなと自分に言い聞かせる。配線が切れたりしないように下の配線をソ... 2019.03.30 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード9 僕の作戦を聞いた時は、賢い人のような理屈を言って、反対していたリュウだったが、頑として、それで行く!と言い張る僕に折れた。 「分かった。 手伝うよ」 リュウは呆れた顔で言った。 問題は小池である。 リュウが言った理... 2019.03.29 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード8 ハーネスを取り付けると決めた前日の昼に、サンゾクの社長と電話で話しをした。 彼は既に僕を嫌って、避けようとしている。 言葉の端々にそれを感じた。 「また警告が来たよ。もうやめた方が良いと思うけど… どう?」 そう社... 2019.03.28 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 変造・偽造カード7 リュウをチラッと見るとニヤニヤしている。 また日本人が笑われている… 小池… お前のせいだ… そもそも僕だって嫌だ。 なにより儲けが薄い。 危険が儲けに見合っていない。 興味なんか無かったのに、... 2019.03.27 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード6 「それはバカがするアルよ。俺は頭を使う」 「…… 」 この野郎〜 カタコトのくせに… 入管呼ぶぞ! しかし興味はある… 「じゃあ、どうやんのさ?」 そう僕は聞いた。 「カードが終わって、や... 2019.03.26 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード5 「ハツコと仲良くやってたの?」「ハツコは頭おかしいけど仲良くしてたアルヨ」 リュウはそう言った。お前も気付いたか… 「ハーネス付けたら、打ち子の管理も俺とハツコで出来るし調度良いアルヨ」あ~ そうか…ハーネス付けるのか…なんか... 2019.03.25 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード4 更に【言い訳しちゃった編2】へと続く。僕が静岡で、ひと月の間に稼いだ金額は一千万円を越える。その内、ガンガンで稼いだ金額は、東京から連れて行った打ち子に、エラーカードの解除や、サンドの鍵作りなど、余計な仕事をさせた事により、別個にお金を払... 2019.03.24 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード3 コイツ…元気になるの早いな…僕は半日…コイツは一瞬…納得行かない!「あっそう… だったらこれから、また打ち子入れるから」部長が勝ち誇った様に言う。「警察来てんだぞ! 全員捕まるだろが!」「そんなの僕に関係ないよ。打ち子なんて使い捨てだから... 2019.03.23 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード2 便所から出た僕の部長に対する感情は、怒りしか無かった。半日ビビらされ続けた。逆恨みなのは理解している。それでも我慢出来ない自分がいた。席に戻ると部長が言った。「遅えな! 何やってんだよ!」「クソだよ! いけねぇのか!!」睨み合いになる。部... 2019.03.22 第3章 偽造・変造カード
第3章 偽造・変造カード 偽造・変造カード1 電話に出た部長はめちゃくちゃ怒っていた…怖いよ…何を言っても許す雰囲気は皆無である。「止めようとしてんだけど、打ち子が言う事聞かなくて…」部長が吠える。 「ふざけるな! ここまでされたら警察呼ぶしかないぞ!!」嘘こけ…相当なバカでも... 2019.03.21 第3章 偽造・変造カード