第3章 偽造・変造カード

第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード10

ガチャリと台を開け、パチンコ台の中を確認する。よし 行ける…練習した台と全く同じ形状だ…冷静に手順を思い出す。まず電撃をオフにした。相手側の上と下の配線を抜く…下からだ…慌てるなと自分に言い聞かせる。配線が切れたりしないように下の配線をソ...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード9

僕の作戦を聞いた時は、賢い人のような理屈を言って、反対していたリュウだったが、頑として、それで行く!と言い張る僕に折れた。 「分かった。 手伝うよ」 リュウは呆れた顔で言った。 問題は小池である。 リュウが言った理...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード8

ハーネスを取り付けると決めた前日の昼に、サンゾクの社長と電話で話しをした。 彼は既に僕を嫌って、避けようとしている。 言葉の端々にそれを感じた。 「また警告が来たよ。もうやめた方が良いと思うけど… どう?」 そう社...
第3章 偽造・変造カード

変造・偽造カード7

リュウをチラッと見るとニヤニヤしている。 また日本人が笑われている… 小池… お前のせいだ… そもそも僕だって嫌だ。 なにより儲けが薄い。 危険が儲けに見合っていない。 興味なんか無かったのに、...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード6

「それはバカがするアルよ。俺は頭を使う」 「…… 」 この野郎〜 カタコトのくせに… 入管呼ぶぞ!  しかし興味はある… 「じゃあ、どうやんのさ?」 そう僕は聞いた。 「カードが終わって、や...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード5

「ハツコと仲良くやってたの?」「ハツコは頭おかしいけど仲良くしてたアルヨ」 リュウはそう言った。お前も気付いたか… 「ハーネス付けたら、打ち子の管理も俺とハツコで出来るし調度良いアルヨ」あ~ そうか…ハーネス付けるのか…なんか...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード4

更に【言い訳しちゃった編2】へと続く。僕が静岡で、ひと月の間に稼いだ金額は一千万円を越える。その内、ガンガンで稼いだ金額は、東京から連れて行った打ち子に、エラーカードの解除や、サンドの鍵作りなど、余計な仕事をさせた事により、別個にお金を払...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード3

コイツ…元気になるの早いな…僕は半日…コイツは一瞬…納得行かない!「あっそう… だったらこれから、また打ち子入れるから」部長が勝ち誇った様に言う。「警察来てんだぞ! 全員捕まるだろが!」「そんなの僕に関係ないよ。打ち子なんて使い捨てだから...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード2

便所から出た僕の部長に対する感情は、怒りしか無かった。半日ビビらされ続けた。逆恨みなのは理解している。それでも我慢出来ない自分がいた。席に戻ると部長が言った。「遅えな! 何やってんだよ!」「クソだよ! いけねぇのか!!」睨み合いになる。部...
第3章 偽造・変造カード

偽造・変造カード1

電話に出た部長はめちゃくちゃ怒っていた…怖いよ…何を言っても許す雰囲気は皆無である。「止めようとしてんだけど、打ち子が言う事聞かなくて…」部長が吠える。 「ふざけるな! ここまでされたら警察呼ぶしかないぞ!!」嘘こけ…相当なバカでも...