流転 55

ここまでスロットについての説明を書いて来て、やはり僕は今だにスロットについて素人だと言う事を痛感した。

早くも読者から待ったが入ったのである。

これまで書いて来たスロットの画面を僕はドラムと書いた。

ドラム?

リールじゃないの?

と言う指摘である。

確かに!

ドラムはいくらなんでも無いよね!

ただ僕は、本当にどうでも良かったのである。

指摘してくれた読者とフォローしてくれた読者の両人に感謝したい。

ありがとう。

しかし、パチンコ話の時もそうだったが、この先のスロット話の時も同様の事が起こると予想出来る。

その際の指摘に対してはただ書き直すだけにさせていただきたい。

どれだけ間違いが出るか分からないからである…

すまん!

とりあえず【ドラム】は変だと僕も思うので、ここからは【リール】に変えたい。

思い返せば僕はサバ〇ナチャンスを何度も捨てる男であった。

僕がどいた後に血相を変えて座った若者が1万枚をアッと言う間に叩き出す。

それが、ただのカマ掘りでは無かったと気付いたのは最近の事である。

これらの無知はゴトにも影響していた。

しかし僕はかたくなだった。

機械は今でも苦手である。

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鼻で笑いながらもリュウはスロット台の事を僕に説明し始めた。

リーチ目がどうとかリプレイはずしがどうとか言っている。

リュウは説明を少しするたびに「知ってる?」と僕を小馬鹿にするように合いの手を入れた。

何かの仕返しの積もりなのであろう…

イライラして来た。

「お前その説明ホントに必要なの?設定と関係なくない?」

「うん、関係ないよ。教えてあげてんだよ」

いらねーよ…

頼んだ覚えは無い!

「へ〜 そいつは気を使って貰って悪いね… 御礼に僕も良い事教えてやろうか?」

「なに?」

「空の飛びかた…」

「は?飛行機かなんか?」

「違う。体一つだ。体力が続く限り飛んでられるぞ」

リュウの顔が、うたぐり深い顔に変わった。

「なんだその顔?教えて欲しくないなら良いよ。簡単なんだけど無理強いはよくないからな…」

「いや… 知りたい…」

「あっそ。知りたいなら教えてやる。これは貧乏人には出来ないからな。分かったか?」

「うん…」

リュウが怪訝な顔で頷いた。

「まずは右足上げるだろ…」

「うん」

「次にその右足が地面に着く前に左足上げるだろ…」

「うん…」

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