対策 対応策40

外に出て来た源次が苦笑いで言った。

「出ましたね…」

「まあ、こんなモンじゃないの?」

二人で笑う。

「僕は残りのカード試すけど、源次さんどうする?」

「スネ夫さんに迷惑掛かりませんかね?」

あー スネ夫…

確かに、エラーの解除を連続で続けていたら、グズグズ言いそうである。

仕方ない…

他でやるか…

「じゃあ、あと5枚ぐらいココでやってエラーが出続けたら他に行くよ。源次さんは打つの?」

「なら私も打ちます」

二人で店に戻って打ち出し始めた。

エラーが出るのが当然だと思っているので恐怖などは全く無い。

心の準備さえ出来ていればたいした事ではない。

なぜか少しワクワクしている…

源次も同じ様であった。

エラーはやはりカードの使い終わりに毎回出た。

ショックではあるが恐怖はそれでも一切無い。

話しがついているからなどは余り関係がない。

お客さんに気付かれてはいけないと言う条件は一緒なのである。

更にはスネ夫にバレるとうるさいだろうから話しの付いた店員にも知られる訳にはいかなかった。

知らない店の方が楽なのではないかと思えていた。

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5枚のカードを使い終わり外へ出た。

当たりは一度も出ないくせに、エラーだけは5回出た。

源次は最後の1枚で確変を引いていた。

なんで僕だけ出ないんだ…

疲れてしまう。

確変中の源次を携帯で外に呼び出した。

待っているのがだるい。

外に出て来た源次に言った。

「源次さん、ココで一人でやってて良いよ。一人ぐらいならスネ夫もガタガタ言わないよ。僕、他行くから」

源次は、すぐ終わるから待ってくれと言う。

「やだ。僕だって早く出したい」

源次は呆れた様に言う。

「受付機も通すんですよ。二人の方が良いでしょう」

そんな事は既にどうでも良かった。

僕の頭の中は、今日の稼ぎを確保する事が大半を締めていた。

自分なら、何の問題もなく全てコナせると信じていた。

残りの使えるカードの枚数の方が心配であった。

先ほどから感じているワクワク感の正体にも気付いていた。

また変造カードが打てる喜びである。

僕は、どこかが狂っていた。

「まあ、良いから良いから。後で迎えに来るよ。終わったら電話して」

そう言って僕は源次を置いてタケコブタを後にした。

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