対策 対応策18

雪ちゃんが付き合っていた変造カード工場は、全て〇国人がやっていた。

日本人がやっていた変造カード工場も当然の様にあった。

〇国人の変造カード工場の人間が、間に人を仲介させる理由は、この時期、もう一つ増えていた。

彼らは、警察よりも自分達と同じ国の人間を警戒していた。

営利誘拐である。

変造カード工場が稼ぎ出す金額は半端な物では無い。

お客さんを沢山掴んでいる工場ならば、どれほどの稼ぎがあるのか想像すらつかない。

後にカード工場をやっていた男が、当時買ったマンションを見た事がある。

それは都内の繁華街にある、12階建てのマンションであった。

「俺の家ここアルヨ」

「へ〜 何階?」

「いや、全部。1番上の階に住んでるんだけど下は貸してるアルヨ」

「…… 」

これは、ジャパニーズドリームと言っても良いのだろうか?

変造カードの光りの部分の一角である…

少し、くれ!!

しかし、光りの指す所には影もまた出来る。

貧しい〇国人の中から、同国人を狙う奴らが出始めていた。

そこには彼らなりの計算がある。

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日本人を誘拐などしよう物なら日本警察は真剣になる。

犯罪を犯す〇国人達は、日本の警察など生ぬるいと口ではよく言っていたが、脅威に感じていたはずである。

日本の警察が優秀な事は世界の常識である。

その証拠に、日本人に対しての強盗や誘拐などの事件は、〇国人の犯罪件数に対して少ない。

暴力を振るわない犯罪が主流である。

彼らは、危険を犯して日本人を相手にするよりも、日本で犯罪を犯し、荒稼ぎする同国人に目を付けた。

犯罪を犯している以上、何があっても警察に頼る事は無いと考えたのではないだろうか。

この時より少し前から、流行り出した犯罪がある。

犯罪自体は、昔からある空き巣であるが、やり方が少し違う。

組織的なのである。

特に〇国人達が多く絡んでいた。

その組織に日本人達が取り込まれている。

その中には、ゴト師崩れも多数居る。

情報や人の流れは、変造カードゴトが爆発的に流行った時に、確立されていた。

現在に致る、〇国人達絡みの犯罪は、圧倒的に、この形が多い。

一つの空き巣でも作業が分担されている。

最初に情報を買うのである。

どこの家の金庫にいくらあるかを彼らは先に知ろうとした。

確かに理にかなっている。

お金の無い家に空き巣に入る無駄がはぶける。

更には、大金があると分かっている家を狙えば良い事になる。

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