韓国人・○国人117

大型店にそろそろ警察が来る事が予想された。

捕まったゴト師が、暴れていた以上、即帰らされるだけとは考えづらい。

僕達のレシートゴトには影響無いとは思うが断定は当然出来ない。

早く終わらせるに越した事は無い。

ここまで、レシートゴトは全て順調である。

新しく増えたレシートも、100万円と少ない。

このまま順調に行けば時間内に余裕で換金まで終わる筈である。

それでも、一人に持たせるレシートの金額を上げた。

出来る所まで両替出来れば構わないと思っていた。

手下の一人にホール内の様子を見に行かせた。

その報告の電話が鳴った。

「なんか店員達が、必死に変造カードやってる奴、捜してますよ。店ん中歩いてるだけなのにジロジロ見られます」

うざいな…

やっぱり早く終わらせよう…

大型店は、更なる失敗を繰り返していた。

普通にパチンコを打ちに来て、店員に変な目で見られた一般のお客さんの気持ちを、どう考えていたのであろうか?

想像力と言う物が間違いなく無い。

無能の連鎖はまだ続く。

少し経つと、大型店の前にパトカーが到着した。

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大型店に現れたパトカーは三台である。

普通、変造カードゴト師程度の引き取りは、パトカー1台で来る。

捕物では無いのである。

三台のパトカーは、どれもが、赤灯を派手に回していた。

店の前の通りは片側一車線の狭い道であった。

ターミナル駅から近い繁華街なので渋滞もしている。

あろう事かパトカーは、その狭い道に、三台並んで、赤灯を回したまま駐車した。

繁華街でのパトカーなど、この街では珍しい物では無かったが、渋滞を構わず停められたパトカーに、通行人も興味を持った。

あっという間に、黒山の人だかりである。

これには僕も少し怯んだ。

レシートゴトもバレたのかと不安になった。

しかし、レシートゴトはこの後も順調に進む。

なぜ三台ものパトカーが来たのかは、想像を越えないが、僕なりに理解している。

店側は、警察に通報する際に、捕物劇を大袈裟に言ったのではないだろうか。

それに警察は過敏に反応した。

パトカーを停めた位置が余りにも世間の迷惑であった。

緊急性を感じた通報には警察も必死に為る物である。

理由が何であれ、通報の仕方を間違った、店側のドジであった。

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