韓国人・○国人114

無理!

嫌過ぎる…

歩くのが精一杯で走る事は出来ない。

勘弁してくれ…

店員達に目を付けられている列へと入った。

8割方、席は埋まった状態であった。

パッと見で二人は見えない。

手下三人も見えない。

どこだ…

足元に積まれたドル箱をよけながら、僕は狭い通路を歩いた。

あれ…………?

誰もいない…

店員の狙いは、間違い無く、この列である。

列の端まで歩いて振り返った。

僕の横には、目を付けられた列のお客さんから見えないように、店員が一人、隠れるように立っている。

逃走を防ぐ役割の店員であろう。

僕らと関係無いゴト師か…?

誰がゴト師かは分からなかった。

他の列に良夫ちゃん達は居る…

目を付けられている列を無視して僕は隣りの列を見に行った。

居た…

婆さんと良夫ちゃんは列の真ん中辺りでパチンコを打っていた。

安堵と同時に怒りが込み上げる。

ボケも大概にしろ!

二人に近づき声を掛けた。

「バレてるよ… 隣りの列で誰か捕まりそうに為ってる。すぐ店出な… 分かった!?」

二人は驚いた顔で、分かりましたと言った。

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二人はサンドからカードを抜いて、積んでいる出玉を計量機に流す為、店員を呼ぶボタンを押そうとした。

どこまで安全より金なんだ…

ア然としてしまう。

「玉なんか後で良いからすぐに店出ろ!」

周りのお客さんが驚いた顔で僕を見る。

頭がおかしいと思われたのは僕だった…

二人も驚いた顔はしたが渋々台を離れてエレベーターへ向かう。

その時、隣りの店員達に目を付けられていた列の方で、女性の悲鳴が聞こえた。

結構な絶叫である。

捕まったな…

続いて男の怒声が聞こえた。

ん!?

暴れてる?

見なけりゃ損だ!

面白そーー!

怒声を聞いて驚いている良夫ちゃん達に、下へ行けと手で合図して、僕は隣りの列を見に行った。

まだ若く見える男が、三人の店員に体中を掴まれて、もがき捲くっている。

見ず知らずのゴト師であった。

足元に積み上げられたドル箱は、幾つも倒れ通路中に散乱していた。

「離せよ!!殺すぞ!!」

「大人しくしろ!!」

近くに座っていた、お客さんをも巻き込んでいる。

最低な逮捕劇であった。

店員もゴト師も必死な顔である。

笑わすな…

腹筋が切れそうだ…

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