韓国人・○国人113

良夫ちゃんと婆さんは三階で打っている。

バレた男も三階で打っていた。

その他の手下がどこで打っているのかは知らない。

捕まるなり、逃げるなり、好きにしたら良い。

彼らは良夫ちゃん達を逃がす為のオトリでしかない。

ゴト師を確認した時の、この店の最新型カメラは驚異である。

前日にも変造カードゴト師は入り込んでいた。

店側はデーター的にゴト師の入店を確認していた筈である。

間違いなく見逃していた。

見逃していたが、開店三日目にして打ち込まれる金額が突然跳ね上がった。

針が、ゴト師を、捕まえる方向に振れたのであろう。

既にカメラでゴト師を捜して居るはずであった。

ゴト師を捜す時に店側は、まず見た目で疑わしい若者に目を付ける。

良夫ちゃんと婆さんよりも手下三人の方が先に店側に目を付けられる可能性は高い。

まだ無事か?

僕は、エレベーターを使わず、エスカレーターで三階へと向かった。

エスカレーターから見えた二階部分に、良夫ちゃん達や手下三人は見当たらない。

三階へ着いた。

少し先の方で、店員が三人固まり、ゴト師を捕まえる時の動きを見せていた。

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誰だ…

見つかったの…?

エスカレーターの降り口の前にも二人店員が立っていた。

階段の降り口は見えなかったが、当然ゴト師を逃がさない為に立っているであろう。

逃げ切れない…

確実に捕まる…

そう思った。

捕物に、6、7人の店員であたる様である。

店員達が目を付けている列の、隣りの列では、立ち見のお客さんや、パチンコを打っているお客さん達が、店員の慌てぶりを見て興味津々である。

じきに逮捕劇が始まるであろう。

僕は店員の横を摺り抜けて、目を付けられている列へとユックリと歩いた。

店員の一人が、捕まえて良いかの指示を、事務所と繋がった、インカムと呼ばれるマイクに聞いている。

助け出せる可能性があるとすれば、良夫ちゃん達二人から瞬間で持っている変造カードを僕が全て受け取る。

でも無理だ…

二人は機転が利かない…

良夫ちゃんを諦める…

それならイケるか…?

婆さんは普段、変造カードをズタ袋に入れて、パチンコ台に付いている、灰皿の上に置いている。

そのズタ袋を有無を言わさず取り上げて、同時にカードの返却ボタンを押す。

サンドから出た変造カードを抜き取って、婆さんから離れる…

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