韓国人・○国人108

中型店の換金を終えた手下達がバラバラに大型店の周りに集まり始めていた。

この段階で、どれ程の両替と換金が、大型店で終わっていたのかはハッキリと覚えていない。

しかし両替とレシート作りは順調で何の問題も無かった。

余り連続の両替をするのは危険に思え、人は居るが待機させる時間が延び始めていた。

そんな状況の時に手下の一人が僕に物を言って来た。

普段から生意気で強気な奴である。

僕は人としてコイツが大嫌いであった。

だからと言って嫌いを理由にクビにしたりはしない。

そんな事をすれば誰も残らなくなる…

彼は、僕より年が、5つほど上ではなかったか…

基本的に僕は手下達に敬語など使わない。

余りにも年が離れていれば敬語とタメ口のチャンポンである。

嫌いな奴にはタメ口である。

ゴトに関しての事であれば完全に上からであった。

5上の男は生意気な口聞きをする僕を心よく思っていなかった。

それを普段の会話の端々で僕は感じていた。

5上の男が言う。

「良夫ちゃんだけパチンコやってるのって、どうなのよ」

うざい…

だるいのに…

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「あン?なんか文句あんのか?お前と良夫ちゃんじゃ根性が違うだろうが… ガタガタ抜かすな… クズ野郎…」

5上の男は僕がいきなり喧嘩腰に返事をした事に少し怯んだ。

普段であったなら、はじめは大人しく、言い分ぐらいは聞く。

しかしこの日は、卑怯とは言え、勝った喧嘩を負けたと周りに思われている事に腹がたっていた。

それでも、即反応した1番の理由は、5上の男の顔付きが気にいらなかったからだと思う。

「いや… 文句じゃねーよ… おかしくないかって聞いてるだけだろ…」

確かにおかしい…

レシートゴトを中心に考えれば、同時にやる変造カードゴトは邪魔でしか無い。

店側の余計な警戒心を生む可能性がある。

他の手下が同じ事をすれば許さない。

有無を言わさず帰らせる。

しかし僕の中では婆さんや良夫ちゃんは手下ではなかった。

仲間である。

ゴトを始めて数カ月後には、いつも三人でいた。

僕が震えた時も、二人を見て気合いを入れ直した。

怖がらない二人を尊敬もしていた。

しかし怖がらないのは、ネジが1本も2本も足りないだけだと直ぐに気づいた。

それでも僕は、二人をゴト師として認めている。

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