韓国人・○国人107

ツルッパは不安そうな声を出した。

「そんなんで平気なのか? 助けるってどうやって?」

良夫ちゃんとは違い、頭が回るだけ、面倒な奴ではある。

「うるせぇ… 言われた通りに動けば良いんだ… 助ける方法は、もう手を打った。黙って行け!薄らハゲ!」

「薄らって何だ!」

薄らはウッスラだ…

他に、ねー!

「このまま電話切らないで、すぐ行けよ。行く前に皆に、これからレシート試して来るって宣言して行け。絶対に怯んだ態度は出すなよ。余裕な顔して宣言しろ。レシートなんかよりソッチが大事なんだからな! ビクつくんじゃねーぞ! 腹ククれ!!」

ツルッパの、アシスト自転車並に小さいモーターに電気が通った。

決して、エンジンでは無い…

「分かった! 死んでやる!!」

死なないよ…

大袈裟な奴…

笑わすなハゲ…

脇腹がツる。

ツルッパの、一人演劇が始まる。

電話の向こうで声がする。

「おう… ちっと両替まだ出来るか試して来っからよ。おめーらちっと待ってろや…」

柳沢シ〇ゴのモノマネの様に僕には聞こえた。

最後に【アバヨ!】とか言わないか不安になった。

「今から店入るから…」

そうツルッパは、僕に言った。

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ツルッパは、僕が言った、絶対助けるを信じたのであろう。

しかし助ける方法など、ありはしない。

完全な嘘である。

彼は素直な男であった。

僕が良夫ちゃんやリュウを、無理な状況から助け出したと周りに聞いて、信じ込んでいた。

どこかの神か、何者かが言っている。

信じる者は救われる…

嘘であろう。

信じる者は騙されるが正解では無いか?

この時は、タマタマ助かっただけである。

何の問題もなく数分後にツルッパは両替を終わらせて店を出た。

中型店がレシートさえ有れば、まだ出来る事が確認された。

しかし、時間が経てば、どうなるかは分かっていない。

「大丈夫だったぞ!!」

聞いてたよ…

携帯から聞こえる鼻息がやけに荒かった。

闘牛か?

お前は?

「えばんなハゲ。あたりまえだ。皆の前で偉そうにすんなよ。普通の事を普通にやったって顔してろ… 今日はお前、両替もう良いから、ソコに待機な。日当は別に払う。後で中華ソバがレシート作りに行って、またやるから、レシートの管理だけやってろ。 皆はコッチにとりあえず来させてくれ。分かったか?」

「分かった! 任しとけ!」

ツルッパは、自分のやり遂げた事に満足しているようであった。

僕は深く、一つ息を吐いた。

コメント

  1. わくわく より:

    お疲れ様です。

    信じる者は騙されるが正解ではないか?

    連載当時、この言葉に凄く共感したのを思い出しました!

    • ぽっぽ焼き より:

      わくわくさんおつかれ様です。

      連載当時といえば10年以上前ですね。変わらぬご愛読本当にありがとうございます。