フロアの狭さが理由なのであろうか、この店の通路は狭い。
沢山玉を出している、お客さんの出玉を、通路の端に飾って、出している感を簡単に演出する小技なども使う事が出来ない程狭い。
もしも、一つのフロアで、たまたま長い時間、出玉が少ない時間帯が続いたらどうなるであろうか…
中には行儀の悪いお客さんも沢山居る。
その中の一人、二人が台を叩いたり、店員にデカイ声で抗議したりすれば、事態は最悪の方向へ転がる事がある。
その不平の声は、新規開店に期待していて、出ていないお客さんに簡単に伝播する。
この店、出す気ないんだ…
その声がフロアを越えて店中に伝播するのに時間は掛からない。
その結果、過度の期待が生んだ、店側の悲惨な末路が現出する
店側としては、例え騒ぎを起こすお客さんだとしても、新規開店早々強気に追い出す事もしづらい。
やんわりとお客さんをナダめて居たと言う。
それが更にハマっているお客さんを刺激した。
止まらない抗議に、ただ謝るだけしか出来ない店員が沢山いたと言う。
開店三日目にして、お客さんが減り始めた原因の一つである事は間違いない。
毅然とした態度で、騒ぐお客さんには退店を願うのが正解では無かったか?
そして、この店は、開店三日目に、更なる失敗を繰り返す。
中華ソバ達は順調にレシートを作り始めた。
スピードも早い。
この店でも最初の内は低額のレシートから作る。
時間が経つに従いレシートの金額を上げて行く。
後半は7万円前後のレシートを作る事に決めていた。
開店直後のお客さんの出足は鈍かったが、時間が経つに従い、店はお客さんで溢れた。
それでも立見までは行かない。
ガードに立つ手下など必要無いように感じる程、レシート作りは早い。
ただ中華ソバを安心させる為に手下を付けている。
しかし手下にはハッキリと言ってある。
「中華ソバが疑われたら後ろを通って教えてやれ。でも絶対に店員をブロックしたりして助けるな。教えたら直ぐに店出ろ。アイツが捕まっても構わない。分かったか?」
手下は戸惑った顔で頷いた。
疑われた先の仕事は、ピンの受け持ちである。
余計な仕事に手を出させて手下を危険に晒す意味が無い。
お礼を言われて終わるだけなのである。
彼ら二人は、僕の手下では無かった。
二人がレシート作りに行って直ぐに源次を車に呼んだ。
道具の使用方法の予測を聞く為である。
コメント
毎日更新ありがとうございます。
毎日楽しみで仕方ありません。
レシートに検印されるようになった理由が分かってきました(笑)
自由に玉流せる期間けっこうありましたから。
パチスキーさんこんばんは。楽しみにしてもらえて嬉しいです。更新の励みになります。
連日更新は神
花火さんこんばんは!
毎日更新はあと1週間ほどですが、楽しんでいただけている様で嬉しいです。