韓国人・○国人94

余り一つの列に、ガードの為だとは言え、人を入れるのは危険が増すように思えた。

人が集まった列には店員も気をつかう。

瞬間のゴトとは違ってレシートを300万円分作るには時間が掛かる。

目指すは、ヤケクソなガードでは無く、自然なガード。

この方法ならばガード達は頭を使う必要が無い。

ただパチンコを打って居れば良い。

単純作業ならば動きに不自然さが出る可能性は低い。

手下達にガードの方法を伝え、更に、隣りに一般のお客さんを入れない方法を伝えた。

「誰かが間に座ろうとしたらソッチに向けて足を組んで軽く睨め。それでも座ろうとしたら舌打ちを露骨にしろ。それでダメなら無理しないで諦めろ。分かったか?」

手下達のいくつかの質問に答えてガードの指示を終えた。

一人、気になる奴が居る。

ピンである。

どう言うガードをさせるのか中華ソバに聞いたが随分といい加減な物であった。

「俺が捕まりそうに為ったらソノ店員に殴り掛かル。 2、3人相手ならコイツは負けないかラ」

事件になる…

間違いなく…

はっきり言ってソレは僕にとって迷惑以外の何物でもない。

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ピンを呼んでガードの仕方を説明した。

難しい事を言っても無駄である。

単純に行く。

「お前は中華ソバの1番近くに座って、前だけ向いてパチンコしてな。何も考えるな。前だけ見てろ。分かったか?」

全部を一言も違えないように中華ソバに通訳させた。

ピンはハオハオ言っている。

平気かな?

不安は全く拭えない。

ある意味、良夫ちゃんと同じであった。

僕の中でピンは、ただの気の良い間抜けにしか見えなかった。

乱暴さなど全く見えない。

最後に源次を呼んだ。

源次は、変造カードゴトを始めて数カ月経っている。

借金もハッキリとは分からなかったが、キチンと返済しているようであった。

源次には、一つの能力がある。

その能力に用があった。

「これから中華ソバが店に入って偽造レシートを作る。僕はソノ作り方が知りたい。中華ソバに聞いても隠される。だから源次さんに見て来て貰いたい。大体で構わない。分からなくても良い。何をしてるのか予想してくれ」

源次は静かに返事をした。

「はい」

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