韓国人・○国人87

車の後部座席では、レシ担男が相変わらず唸っていた。

金玉は潰れているように感じた。

病院に連れて行かなければまずい…

もう僕の中に怒りは無い。

そもそもレシ担男を怒らせたのは、僕の失敗なのである。

言い過ぎだった…

埼玉でゴトをしている筈の手下を電話で呼んだ。

「すぐ来い…」

嫌は無い。

中華ソバに言った。

「コイツ、僕の手下の車で病院に連れて行きな。後でコイツが起きて、僕に文句があるって言うなら連れて来な。いつでも相手してやるから… それと、今度のゴトはどうする?」

中華ソバは考えていたのであろう、すぐに答えた。

「そっちが問題無いならやろうヨ。レシ担男はハズすから… レシートは俺が作るよ。でも3軒は無理だから2軒ぐらいな!出来るかヨ?」

はっきり言って、やりたく無かった。

明日、明後日と体が動けるように為っているとは思えなかった。

喧嘩の後は、例え無傷だったとしても、全身が筋肉痛になるのが僕の普通であった。

ソレは筋肉痛のレベルを越える筋肉痛であった。

寝返りを打つだけで全身がツル。

ベットから起き上がれずに、クソを漏らした事すらある…

この日は、オムツを買おうか真剣に悩んでいた。

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「じゃあ、やろう…」

上手く出来れば、一日で僕の取り分は、100万円を越える計算であった。

車の中で手下に指示ぐらいは出来る…

金の亡者振りは健在であった。

中華ソバは喜んでいる。

レシ担男は、乱暴者で、元々仲間内で嫌われていた。

それが、引き続き僕と組む、中華ソバの事情であった。

「お前ら病院行けるのか?」

不法滞在や、不法入国の〇国人達は保険証を持たない。

保険の利かない病院の診察料金は驚く程高い。

病院へ行かずに、全てを漢方薬で治そうとする彼らには驚く。

しかし、金玉が潰れていた場合、いくらなんでも漢方薬では無理であろう。

「新宿に闇医者が居るヨ。高いけど入管は呼ばれないから…」

「そうか…」

ポケットを漁ると15万円程あった。

渋々渡す。

「これ使え…」

要らないと言え…

すぐ仕舞う…

しかし中華ソバは、アッサリと、お金を受け取った。

やっぱりね…

ありがとうと言った中華ソバが更に言う。

「コイツに仕返しなんかさせないから心配すんナ。先につかみ掛かったコイツも悪いヨ」

ムカッと来た。

「おい… 僕が、このゴミを怖がって金出したと思ってんのか?勘違いしてると、お前もブチ殺すぞ…」

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