この辺で良いか…
後ろから金玉を蹴り上げるとは言え、歩きながらでは外す可能性がある。
外した後の反撃に対抗する体力は残っていない。
金玉蹴りは、外せば相手の本気の怒りを買う。
まともに入れば強烈である。
しかし、人によっては数秒間反撃してくる場合もある。
アドレナリンが上がり捲くった興奮状態にいる奴である。
痛みの脳への伝達速度が遅くなっているように感じる。
一度、金玉蹴りを決めて、油断していた時にパンチを返されて負けそうになった事がある。
蹴ったら少し離れるが正解だと僕は思っている。
更に、ひと言相手に言う。
「金玉痛くないの?!」
忘れている痛みを認識させる。
痛みに気付いた相手は、ソコで初めて完全に無力化する。
レシ担男を立ち止まらせる為に後ろから声を掛けた。
「おい、顔痛かったか?」
立ち止まり振り返ったレシ担男は興奮気味に何かを言った。
僕は確実なスキだけを探していた。
まだだ…
手で早く行けよと伝えた。
怒りながらもレシ担男は前を向いて歩き出そうとした。
今だ!!
最後の力を振り絞り、踏み込みながら、力いっぱい蹴り上げた。
遠慮は一切していない。
遠慮は自分の死を招く。
コイツの子孫を、根絶やしにしてやろうと思って蹴り上げた。
足のコウで蹴り上げる積もりが、歩いていた為、少しズレて、つま先の方が鈍い音をさせて当たった。
しかし両足の間に確実に当たった。
その証拠に、一拍置いて、レシ担男は世にも情けない声を出しながら、金玉を押さえて前ノメリに崩折れた。
よし!!
トドメだ!!
蹴り上げた直後に僕は、レシ担男から即座に数歩離れていた。
顔面蹴る!!
残っていないはずの体力がよみがえる。
卑怯な攻撃をした以上、僕に対する恐怖をレシ担男に植え付けなければならない。
僕に手を出せば、殺されると体に分からせる。
恐怖で仕返しを考えさせなくする。
大股でレシ担男に近づいて顔面を蹴り上げようとした。
中華ソバが僕に抱きつく。
蹴りは顔面を外れて肩に当たった。
コメント
3日くらい前に見つけて一気にここまで読んだわw
モバゲーの時にも二、三回は読み直してると思うw更新待ちどうし過ぎる~!
HANABIさんコメントありがとうございます。モバ時代の読者さんとの再会、もう何名かに声をかけてもらっていますが毎回感動しています。もちろん今も。これからはブログでよろしくお願いします。
分かります。
ほんとに更新が楽しみで仕方がないですよね( ^ω^ )
ぽっぽ焼きさま
是非、完結までよろしくお願い申し上げます♂️
わくわくさんこんにちは。コメントいただくと活動の励みになります。ありがとうございます。