韓国人・○国人76

やみくもなパンチをやめて、レシ担男の股ぐら辺りを探った。

探ってすぐにグニャっと言う感触が手に伝わった。

体勢が悪すぎて力は全く入っていない。

握り潰す事など絶対無理 …

しかし、レシ担男は驚いたのであろう。

僕を振り回していた両手をイキナリ離した。

振り回されていた勢いのままに、僕は地面をゴロゴロと転がった。

完全に、大人と子供のような力の差を感じながら転がった。

回転が止まり立ち上がる。

虚弱な体…

振り回されていただけなのに、体力の限界を感じた。

完全に手足に力が入らない。

泣きたくなった。

レシ担男は、やはり喧嘩馴れしていなかった。

僕に追い撃ちを掛ける事なく、肩で息をしながら必死な形相でコチラを見ている。

目が合った。

貴様…!

殺す!!

絶っ対殺す!!

興奮が僕の目の前を再び真っ白にした。

ここから記憶がトぶ…

冷静さなど微塵も無くなっていた。

ただガムシャラに突っ掛かって行っただけの様に思う。

パンチを出した記憶はない。

チラリと思い出すのは、どこかに噛み付こうとしていた事だけである。

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繁華街の片隅とは言え、周りには沢山の人がいた。

その人達が、僕に反撃のチャンスを与えた。

僕とレシ担男の余りの力差を見て哀れに感じたのであろう。

数人の、見知らぬ人達が、体を張って喧嘩の仲裁に出て来た。

僕は、羽交い締めにされて、レシ担男の背中に乗っかっている所を引きはがされた。

「やめろ、アンチャン!勝てる訳ねーだろ!体が全然違うよ!」

うるせー

あと少しで首筋に噛み付けた…

そうすりゃ僕の勝ちだった…

中華ソバと、見知らぬ男が、レシ担男をナダめている。

「アンタ勝つの分かってんだろ!?やめてやりなよ!」

目の前の景色がハッキリ見えて来た。

羽交い締めから逃れる力が、僕には残っていなかった。

その場にへたり込みそうだった。

蹴りやパンチは一切食らっていない。

まだ僕は立ってる…

まだやれる…

見知らぬ人が、僕を止める時に言った言葉は理解していた。

その通りである。

でも、僕の喧嘩は、いつもここからだ…

やっとレシ担男にスキが出来る時間が来た。

油断しろ…

ひと蹴りで、金玉潰す…

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