韓国人・○国人75

レシ担男は、僕の首の後ろを掴み、引き付けて、上から押さえ込むようにしながら、僕の体を右へ左へと、振り回し始めた。

体は、くの字になり、むりやりお辞儀をさせられているようであった。

相撲取りが、巡業などの時に行う、ちびっ子相撲で、ふざけた時の形に似ている。

僕は、ただ振り回されていた。

右へ一回…

左へ一回…

右へ…

左へ…

僕の視線の先には、地面と、レシ担男の、ひざ頭しか見えない。

振られ始めてすぐに気付いた。

ひざ頭が間違いなく僕の顔面に飛んで来る…

彼が足を少し上げるだけで顔面にドンピシャ当たる。

僕は自由だった腕を十字にして、ひざ頭に備えながら振り回され続けた。

振られている内に冷静になった。

体に痛みは全くない。

あれ?

なんで膝が来ないんだ?

喧嘩に馴れている人間ならば確実にやって来る。

そもそも喧嘩馴れしていれば、つかみ掛かるような真似はしない。

あ…

コイツ…

喧嘩した事ねぇな…

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どうにかして反撃しようと思った。

膝蹴りは来ない…

僕を振り回してるだけだ…

十字にしている腕を解いた。

金玉…

普段、喧嘩になった時、いつもは適当な喋りで油断させておいて、キンタマを後ろから蹴り上げるのが僕の得意技である…

なにしろ卑怯…

卑怯に勝る必勝法は無いと僕は信じている。

この時も、必勝法だけが頭をよぎった。

どこだ…

金玉…

だいたいの位置は分かったが、上から押さえられている為、確実な金玉の位置は分からなかった。

この辺か!

不自然な体勢の為、力の入らないパンチを上の方に向けて出した。

当たったからと言って、どうにかなるとは思えない程、腕に力の入っていないパンチであった。

レシ担男のドコかに僕の手は当たったが金玉では無い…

やみくもに金玉を狙って手をだした。

しかし当たらない。

僕の頭の中には金玉しか無くなっていた。

握って潰す!

無理!

汚い!

しかし体は、握り潰す事を選択していた…

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