韓国人・○国人71

後から考えれば、赤外線の受信機さえ取り付けてしまえば大分楽であったと分かる。

レシートを作る時も、店員が味方なら多少は楽であろう。

この時の僕には、道具の正体が全く分からなくなった。

電波の道具と言う情報を持って探しているリュウも、道具を見つけられずにいた。

間違い無い情報が欲しい…

今回のゴトの間に掴む…

スキは必ず、どこかにある…

ふと思い付いた。

「一度に、2、3軒やろう」

「え? なにヲ?」

なにをって…

お前とフォークダンス、踊ったりする訳ねーだろ…

ゴトだ…

鈍い野郎だな…

「チェーン店なんだから、一軒やったら他も全部出来なくなるだろ… だから同時に同じチェーンの店を狙うんだ。人は、4、50人なら集められる。ソイツらを廻らせれば両替は簡単に出来る。一軒でレシート作り終わって、すぐ次の店のレシート作りに行けるか?」

中華ソバは僕を見て、目を見開いている。

チャンス…

「お前のトコの、レシート作る奴が出来ないって言うなら僕が作る。一日で、いくらになるかを考えろ」

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レシート作りなど、道具の情報さえ入れば失敗しても構わない。

一度、中華ソバを助けた事でチャラである。

しかし、失敗するとは思えない。

他のゴト師が出来る事なら必ず僕にも出来る。

やれば誰よりも上手くやる自信がある。

更には、どれだけ役立つのか知らないが、ボディーガードまで居る。

僕にやらせろ…

全部飲み込んでやる。

中華ソバは戸惑っている。

今回の道具は、道具屋から、一日だけしか中華ソバは借りて来られなかったのは聞いていた。

普通より高い金額で借りて来ている。

欲に駆られろ…

まるごと僕が刈り取ってやる…

いつまでも、僕を使っていられると思うな…

僕は能無しの言う事は聞かない…

「ちょっと俺の方のレシート作る奴と相談するヨ… 」

「相談とか要らないだろ。自分で決められないのか?」

この日、中華ソバを、いくらアオっても自分で答えを出す事は無かった。

決行の日まで残り3日。

明日が狙う店の新規開店初日であった。

コメント

  1. パチスキー より:

    初めから全部読ませて頂きました。当時の裏の世界が垣間見えてすごく面白かったです。これからも期待してます。

    • ぽっぽ焼き より:

      パチスキーさん初めまして。最初から読んでいただいたとのこと、ありがとうございます。読者さんからの応援が本当に嬉しいです。

      まだまだ続きますのでよろしくお願いします。