韓国人・○国人64

中華ソバは黙り込んだ。

言い過ぎだったか…

とりあえず僕も黙る。

沈黙は金なり…

ここぞと言う時、困ってる奴との交渉は、先に口を開かない方が良い事を、ロクデナシとの取引で僕は学んでいた。

ダメならダメで構わない取引であった。

とりあえず全員、自分のゴトはあるのである。

モゾモゾと中華ソバが口を開いた。

「冷し中華は頭悪いから… 俺が危なかったのはアイツのせいなんダ… みんなに帰ってから脅かされてたヨ。俺が自分のやり方でやればドジらない。今度は迷惑掛けないヨ」

「そんな事知らん。僕は自分の目で見た事しか信じない。お前はドジった。そう言う事だ」

絶対言い過ぎである。

喧嘩になる可能性すらある。

しかし中華ソバは声をあらげる事なく話し始めた。

それは道具の入手に致る経緯や、僕に5割渡す訳にはいかない理由であった。

道具は工場から無理矢理レンタルで借りて来ているようである。

その為、レンタル賃が高い。

確かに、レンタルでしか借りられない程度の道具屋との付き合いだと高く言われるであろう。

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更には、今回は中華ソバがレシートを作るのではなく、人にやらせる為、5割はキツイと言う。

気になる事も言った…

このレシートゴトは誰に頼んでも3割も払えば充分なゴトである。

5割が難しい事は僕にも分かる。

「じゃあ何割だよ?」

「ん〜 4割は?」

きた!!

アホ引っ掛かった!

落とし所であろう。

「4割か… 仕方ないな…それで良いや。そのかわり隠し事はよせよ。そんときゃ一円も渡さん。分かったか?」

「レシート作りの道具の事は言えないけど良いカ?」

やっぱり無理か…

仕方なく承諾した。

中華ソバは喜んでいる。

カタコト馬鹿は扱い易いと思った。

「それと両替には〇国人は入れないぞ。目立つから」

「分かった。全部任すヨ」

こうして一度会って作戦会議をする事になった。

適当なハッタリで、アガリの1割ゲットである。

その1割が、デカイ金額になるとは、この時思ってもいなかった。

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