店員が玉運びから、計量機に玉を流すまで、全てやる店がほとんどであろう。
計量機を、お客さんに触らせない為である。
今では計量機に蓋がしてある店が多い。
全ては、この被害額が大きいレシートゴトが1番の原因であった。
現在ではレシートゴトは出来なくなったが、この時、全て店員がやると言うサービスはお客さんにウケた。
お客さんは、重い玉を自分で運んだりする必要がなくなり、面倒が減ったからである。
そしてレシートゴトは出来なくなったがサービスだけが残る形になった。
玉運びを店員がしなければいけない事になれば、当然店側は、人手を増やさなければならない。
考えようによっては二重被害である。
僕の時代の頃のゴトが、パチンコ屋の営業体制を1番変えたのではないだろうか。
現在ではソコに、ハイテク機器などが加わっただけのように思う。
僕達が最初のレシートゴトを終えてから、ひと月ほど経った頃であろうか…
僕はまだ、赤外線道具の事を知らない。
冷し中華の手下の、中華ソバから電話が来た。
「今度またレシートゴトやるんだけど、一緒にやってくれないカ?」
3割の取り分はダルい…
手下の仕事と儲けが増えるだけである。
ましてや、一度でも僕を騙そうとした冷し中華を儲けさせると思えば、やる気も出ない。
少し待てばリュウが道具を探して来る可能性もあった。
僕は中華ソバに言った。
「冷し中華、気に要らないからやらねー」
「いや、アイツは居ないヨ。俺が自分で道具手に入れたから、一緒にやる奴探してるんダ」
ん?
居ないの…
てかコイツ人が集まらなくて困ってんの?
僕に困ってるトコ見せたら最後なんだけど…
状況によっては鴨に出来る…
とりあえず交渉だ!!
「僕らの取り分、5割な…」
「えー!やる前に話せば安くてもやってくれるって言ってなかっタ?!」
言ったか?
僕?
そんな物知るか!
「言ったけど変えた。冷し中華とだったら3割だけど、お前ドジだからな」
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