「知ってるゴトか?」
「なんか聞いた事はあるヨ… でも詳しくは知らない」
このドザエモン野郎…
言わない時は出すくせに、言った時には無いと言う。
未来…
いや…
〇国に送り返してやろうか…
ドラムカンにでも乗せて…
「でも冷し中華が親玉でやってたぞ。アイツの仕入れてる道具屋に言えば手に入るだろ?レシートの作り方は見た感じ多分電波だ」
リュウは少し自信ありげに言った。
「それだけ分かってれば多分売ってくれるアルヨ。何ヶ所かの道具屋にも聞いてみる」
「アホか?何ヶ所にも聞くなよ。噂が広まんだろが。とりあえず冷し中華のトコだけに聞きな」
出来損ないのロボットも、そこに気付いた。
「そうアルナ。コッソリ聞いてみる」
この時僕は、リュウが〇国人絡みの犯罪者の世界で、意外と顔が広い事を知っていた。
だから簡単にレシートゴト道具も見付かると思っていた。
僕が失敗したのである。
リュウが道具を探す時に電波の道具と言った事が原因なのであろうか、道具を見つけ出す事が出来なかった。
変造カードが終わった頃に、冷し中華が、使いふるしの道具を僕に売り付けようとした時まで、道具の詳細は、ハッキリとは掴めなかった。
後に電波のレシートゴト道具は出回る事になるのだが、この時の道具は赤外線を使用していた。
冷し中華が僕に道具を売り付けようとした時には、既に、やりまくられた後であった。
道具を買い取っても、最初の頃のように、やり放題では無い状況になっていた。
やれる店を探して歩かなければ為らない。
冷し中華から使いふるしの道具を買い取る事はドコか気にいらなかった。
少し考える、と冷し中華に言って買い取りを保留した。
同時期に、リュウが電波のレシートゴト道具を見つけて来た。
どちらの道具にも弱点があったが僕は躊躇わずに電波の道具を選んだ。
決め手は、冷し中華が嫌いである事だった。
電波のレシートゴト道具の話しは先になる…
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