韓国人・○国人60

「お前、両替した時、怖い思いしたか?してねーだろ。良かったじゃねーか。騙したとかナマイキ抜かすなハゲ。どうでも良いけど、いちいち泣くな!」

既にツルッパはマジ泣きに変わっている…

お前…

マジうざい…

僕は、お金をツルッパに押し付けて、良夫ちゃんのワンボックスから降りた。

泣く奴は嫌いである。

泣いて、どうにかなる事など、どこにもない。

仕事が犯罪である以上、特にそうだ。

今回も、泣くより先に僕に噛み付くべきだ。

ツルッパの泣き虫は最後まで直る事は無かった。

更に彼は、よく神頼みをしていた。

これと決まった神様は居なかったが、時間がある時に神社などを見掛けると、必ず手を併せていた。

その後ろ姿を見る度に僕は思う。

お前は何を拝むんだ?

誰に助けを求めているんだ?

もしも神が居たとしても、僕達を助けると思っているのか?

手を併せ続けたら許されると思っているのか?

神は、そんなに寛大か?

デカイ図体を縮めて拝み続ける、ツルッパの後ろ姿が、酷く哀れに思えた。

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「お前… あんまり拝むと罰当たるぞ。ちなみに何拝んでんの?」

神に手を併せる事を嫌う僕にツルッパは5円玉を握らせた。

「あそこの賽銭箱に、金入れて拝むんだよ」

あのな〜

それぐらい馬鹿でも知ってるわ!

「何を頼んでんだって聞いてんだよハゲ!」

「いや… みんなの安全…」

ぶん殴ろうかと思った。

「お前余計な事すんな!泥棒が神頼みして味方する神が居るか!神が居るなら逆に罰が当たるわ!」

僕はそう言いながら握らされた5円玉を、あさっての方向へ力いっぱい投げた。

遠くで、チャリン、チャリンと音がした。

その音は、5円の損を僕に伝えていた。

それ以外の何物でも無い。

ツルッパを見ると、悲しそうな顔で僕を見ていた。

その目が何を言っていたのかは分からない。

同情か?

サゲスみか?

ただ自分が傷ついたのか?

酷くイラつく目であった。

ツルッパ達と別れて僕は直ぐにリュウに電話を掛けた。

レシートゴトの道具探しをさせる為である。

この日のレシートゴトを全てリュウに話した。

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