韓国人・○国人48

僕は良夫ちゃんがパーを出すのは予想していた。

頭がパーマンは、出すのもパーだ!

絶対だ!!

普通にジャンケンしていれば僕の勝ちだった。

それをあろう事か後だしジャンケンで負けた…

ルール無用のインチキジジイ…

これで捕まれば、間違いなく僕は良夫ちゃんを怨む。

怨みたくないがゆえのジャンケンだったのに…

押し込められた豚バコの中で、あのジジィー、あのジジィーと叫んでいる自分の姿が見えた。

突っ込むのもダルい。

よし…

見とけ…

死んでやる!

腹をククッた。

そうは言っても無茶は出来ない。

25万を一度に換えるなど言語道断である。

とりあえず7万円のレシートを1枚両替して様子を見る事に決めた。

入店は中華ソバがレシートを作った計量機が見える所からにする。

計量機を止めていたり、店員が張り付いたりしていなければ、そのままカウンターへ向かう。

後は出たとこ勝負だ…

絶対平気だ…

僕はツイている…

必ず乗り切る…

スポンサーリンク

半ばヤケクソと言って良い程、策は無かった。

一枚のレシートを手に握りながら自動ドアを抜けて店に入る。

入って直ぐに左手側の奥を見た。

何人もの、お客さんを挟んだ通路の反対側に在る計量機の前に、店員が二人居て、何やら作業をしている。

中華ソバがレシートを作った計量機である。

バレてる!

そうとしか思えなかった。

首だけ戻し真っすぐ歩いた。

無理だ…

やっぱりバレてるんだ…

真っすぐ歩きながら右手に見えて来たカウンターを見た。

初めて見る顔の、若い男の店員が一人カウンター内に立っている。

一番ガードしなければいけない所に店員が一人…

少しカウンターを通り過ぎ周りに見える店員を見た。

誰一人カウンターを気にしている店員は居ないように見えた。

まだ疑ってる段階だ…

そう思うと同時に、もう一枚のレシートをポケットから出しながらカウンターに向かった。

この一回は出来るような気がする。

駄目なそ振りがあったら走る…

それで良いや…

コメント