韓国人・○国人47

中華ソバがレシートを作った計量機を見に行った。

見張りが居たり、閉められたりはしてはいない。

更に、ナイスガイを捜したが見当たらない。

帰ったか?

それならば良夫ちゃんも少し助かる。

よし…

やろう…

なるようになる…

店を出て良夫ちゃんに店内の状況を話した。

「疑ってるか分かんない… ナイスガイは居ないみたいだけどカウンターに店員が三人居る」

「三人… 店員減るの待ちますか?」

良夫ちゃんに少しビビりが見える。

僕に助けないと言われ怯んでいるのであろうか?

「なに? 怖いの?」

小馬鹿にした顔で笑ってやった。

仕返しだ!

僕の中で、何かに火がついた瞬間であった。

人に出来ない事をする。

それはどこか快感を伴った。

伝説の男を倒すチャンスでもある。

例えそれが偽物でも倒したい。

良夫ちゃんは平気ですと言った。

問題は、どちらが先に行くかと、何回で、いくら両替するかに絞られた。

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はっきり言って先は嫌だ。

バレていれば、いきなり捕まる可能性が高い。

特に僕は、年齢的にゴト師だと思われる可能性が高い。

良夫ちゃんや婆さんと違って見た目で救われる事がない。

捕まってもボケ老人の振りは通じない。

ハンデとして後に行かせて欲しかった。

良夫ちゃんに、どちらが先に行くか聞いた。

「先にどうぞ…」

そう言った良夫ちゃんの目は泳いでいる。

僕を実験台にしようとしとる…

先か後か…

どちらにも利点が有り、弱点もある。

「ジャンケンしよ… どっちが捕まっても恨みっこ無しで済む。あの時、先に行かされたからとか、後で思いたくない」

良夫ちゃんも納得した。

負けた方が先に行く。

掛け声を併せてジャンケンが始まる…

「最初はグゥー !」
「ちっけったぁー!」

まて、まて!

僕が出したグウに対して良夫ちゃんはお約束の様にパーを出した。

勝った、勝ったと騒いでいる。

突っ込む所が有りすぎる…

オッサン…

汚かろ?

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