韓国人・○国人43

後は景品を換金するだけで終わる。

しかし、一人の男の魔法が解けた…

そう!

ご存知、良夫ちゃん…

疲れるわ!

良夫ちゃんは、最後の80万の両替に、参加させろと頑なに言い張っていた。

僕は普段よりキツく止めた。

良夫ちゃんが疑われる事は、自分一人の問題では無い。

全員に確実に影響を及ぼす。

「絶対捕まりませんから〜!」

そう良夫ちゃんは言った。

嘘だ!…

全く根拠がねー!

ただのアンタの希望だ!

絶対捕まる…

僕は、そう判断した。

当然であろう。

100パーセント、ナイスガイに、顔を覚えられている。

身内が死にかけていた男が直ぐに高額のレシートを持って両替に来る…

有り得ない!

行けば自殺と何も変わらない…

ボケの種類に自殺は聞いた事がない。

タイマンに持ち込んで、コブシで言う事を聞かせようかと思った。

どうせボケているのだ。

殴られた事も忘れる…

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しかし、それは思っただけである

思うだけなら、良夫ちゃんなど100回は殺している。

この時は、良夫ちゃんを釣るエサを僕は持っていた。

時間の印字が不自然な、冷し中華に返却する予定の、50万円分ほどのレシートである。

しつこい良夫ちゃんに、そのレシートを見せて言った。

「良夫ちゃんと僕の分は取ってあるから。50万分。後で二人で半分づつやろ。それで良いだろ?」

なんだよ〜

あるんじゃねーかよー

良夫ちゃんの顔は、そう言っていた。

こんなレシートなど、先程良夫ちゃんに見せた段階でもヤバイ代物である。

後になれば為る程ヤバい。

しかし良夫ちゃんは、カウンターと換金所が休憩に入った途端に騒ぎ出した。

魔法の効力が切れたのである。

「休憩終わったら25万円分下さい」

う〜わ…

魔法が切れた以上、説明せねばなるまい。

使えない理由を言った。

「このレシート印字の時間が不自然だから使えないんだよ…」

だからなんだと言わんばかりの顔である。

僕は、たじろいだ…

コメント

  1. 大井宗紀 より:

    本当に楽しみにしてました。何らかの形で必ず完結させるとの言葉は本当だったんですね!感動笑
    少しずつでも良いので完結まで頑張って下さい!
    因みに僕勉強してましたも続きが気になります…

    • ぽっぽ焼き より:

      大井さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      昔からの読者の方から応援していただけるのは本当に嬉しいです。
      勉強の方は今のところ更新予定はなく、僕悪い…が終わったら考えようと思っています。