なに謝ってんだコイツ…
ものすごく責めづらい。
開き直ったらレシートを全部取り上げる積もりであった。
しかし何を言っても中華ソバは謝るだけである。
駄目だ…
冷し中華と交渉しかない…
時間が無いのに…
「お前、急いで冷し中華の所に戻って、自分の失敗で両替出来なくなったって、ちゃんと言えよ。じゃないと僕達大損だ。 分かったか?」
「分かった」
「急げ!」
それだけ言って電話を切った。
僕はコンビニへ向かい歩き出した。
冷し中華に電話を掛ける。
「中華ソバ捕まりそうになったぞ」
「聞いたザンス…」
「多分両替無理だ。でも7割寄越すなら何人か行かせる。レシート余っても責任は取らん。それで良いか?」
「駄目ザンスよ!安いよ!」
駄目とかねぇ!
「ふざけんなよ。お前が中華ソバに見張りも付けないでやらせるからだろが!僕まで危ない目に遭ったぞ!こっちは人も集めてるしな」
トドメに言った。
「中華ソバ助けたの僕だぞ…」
電話しただけだけど…
それは言わない。
時間を掛けて話しをすれば、助けた事を恩に着せなくても、僕の要求が通るのは当然であろう。
両替しづらいのは事実なのである。
しかし、時間が無い以上、使える物は何でも使う。
冷し中華が嫌を言い続ければ脅かす積もりであった。
しかし冷し中華は、あっさり了承した。
冷し中華には負い目があったのであろう。
中華ソバが危険な目にあった責任は、冷し中華にある。
〇国人達は、ほとんどのゴトをする場合、見張りを付ける。
それが中華ソバには付いて居なかった。
一人で行くと聞いた時に可笑しいと思った。
余程簡単なのかと思って中華ソバの顔を見たらビビりが出ている。
人が居なかったのであろう。
最初のレシートを作った時は見張りが居たが、ソイツも両替に加わった事で店側に顔を知られた。
見張りが見張りの意味を為さなくなった。
そして、僕に煽られて、二度目のレシート作りである。
現場を知らない冷し中華は、手下の安全を切り捨てて欲に走った。
僕が同じ状況にいても冷し中華と同じ事をする。
それで問題ない。
例え行かせた手下が捕まってもである。
しかしそれは僕が日本人だからである。
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