韓国人・○国人37

止まんじゃねーよ!

アホか!

携帯に向かい僕は言った。

「走らないで僕の後ろのドアから出ろ」

一度で通じた。

顔を引き攣らせて中華ソバは僕の横を摺り抜け外に出た。

僕は吹き出しそうになった。

なぜか人の必死な顔を見ると可笑しくてしょうがない。

列の中に少し入り込んでいた僕は、2、3歩後ろに下がり店員達が居る方を見た。

店員は一人しか居なかった。

残った店員が、中華ソバに気付いたのであろう、僕の横の出口に小走りで向かって来る。

コイツの顔も笑えた。

必死やん!

その店員が僕の横を摺り抜けようとした時、僕は彼の腕を掴んだ。

「トイレどこ!?」

そう言いながら。

慌てた店員は腕を振り放そうとしながら言った。

「ちょっと待って下さい!」

「待てねぇよ!漏れるがな!」

店員は怒った顔で僕を睨む。

笑わすなっての…

手を離したら店員は直ぐに外へと向かった。

遅えよ…

もう走ってるだろ…

案の定、店員は外から直ぐに戻って来た。

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ホールへ戻った店員は、頭に血がノボッているのであろう…

直前に腕を掴んで、追跡を邪魔した僕を素通りした。

僕の事を見向きもしない。

同じような状況を何度か経験したが、いつも店員達の対応は同じであった。

決して熱くなってはいけないのだ。

冷静で在れば見える物まで、熱くなれば見えなくなってしまう。

偶然に邪魔する奴など居る筈がない。

彼らのような人達が、頭に血をノボらせ、犯罪者を無理に追い掛けて、刺されたりするのだと僕は思う。

逃げているからと言って相手が弱いと勘違いしてはいけない。

逃げている奴が開き直ったら、死ぬ気になると言う事を忘れない方が良い。

それはゴト師を相手にする時に限らない。

全ての犯罪者逮捕に付いてである。

どんな状況になっても勝てる…

その時のみ、逮捕に行くべきである。

当然、殺し合いになっても勝てなければいけない。

力無き正義は、無力に等しいように僕は思う…

逆に害ですらある。

外から戻った店員が、事務所の中へ入って行った事を確認して、この先の事を考えた。

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