第4章 電波ゴト

第4章 電波ゴト

電波ゴト55 〜相棒〜

〇国人と付き合う内に流石に僕も気付いた… 馬鹿では無いと… しかしこの時既に遅い。 僕の中ではカタコトを馬鹿と思う事が癖に為っていた。 〇国とは広い国である。 一つの国の中で言葉が通じ合わない所もある。 ...
第4章 電波ゴト

電波ゴト54 〜相棒〜

僕の周りに人が集まり始めると色々なゴトの話しが舞い込み始めた。 犯罪を厭わない者達は居るようで余り居ない。 人数が必要なゴトがある時などは人を集めるのに苦労するようであった。 危険なゴトなら当然であろうが、安全なゴトでも...
第4章 電波ゴト

電波ゴト53 〜相棒〜

「2ヶ月豚箱の中に入れば借金がチャラに為ると思えば捕まるのも怖くないだろ。まあ なるべく捕まらないで借金終わらせた方が良いけどね」 源次は少し考えているように見えた。 「ゴキブリ達の仕返しとかは心配いらんよ。あいつらにそんな根...
第4章 電波ゴト

電波ゴト52 〜相棒〜

ゴキブリ達と別れて直ぐに源次に電話をした。 「ゴキブリ達と、今話したんだけど、源次さんだけ僕と一緒にやる事になった… 平気かい?」 よろしくと源次は言った。 「ゴキブリ達から電話が来たら、ウジムシが捕まりそうになったから...
第4章 電波ゴト

電波ゴト51 〜相棒〜

源次にゴトをやらせる為にはゴキブリ達を遠ざけようと決めていた。 見張りなどが付いていたのでは源次に要らないプレッシャーが掛かる。 そのうえ、アガリをゴキブリ達に知られて、全部取り上げられたのでは、やる気も失せる。 アガリ...
第4章 電波ゴト

電波ゴト50 〜相棒〜

ゴキブリは申し訳なさそうに言った。 「替わりの奴連れて来るから源次は使ってくれよ。兄貴に任されたシノギだから、回収しないとまずいんだよ…」 コイツ本物の馬鹿だ… 僕に泣きを入れたら、弱みにしかならない事に気付いてない… ...
第4章 電波ゴト

電波ゴト49 〜相棒〜

借金で追い込まれている奴が黙って10万捨てた… 更にカードをいくら使ったのかを聞くと6千円分だけだと言う。 源次は疑われてなどいない。 僕が損をさせた… まさか、そんなに出しているとは思わなかった。 「なんで...
第4章 電波ゴト

電波ゴト48 〜相棒〜

頭がボケていなければ、自分達の仕事が、どこか後ろ暗い事は認知出来ている。 出来ていない奴も多数存在するが… 話し方で、警察は疑うと思わせる。 後ろ暗い事を認知出来ている立場の上の人間は、警察に疑いを持たれる事を嫌う。 ...
第4章 電波ゴト

電波ゴト47 〜相棒〜

変造カードは逃げないで店側の人間と話しが出来れば捕まるような事は無いと僕は思っていた。 この時までに何度もシノいで来ている。 ほんの少しでも逃げるそぶりや、怖がった態度を見せれば間違い無く捕まる。 まずは取り押さえて良い...
第4章 電波ゴト

電波ゴト46 〜相棒〜

若者の目付きに一瞬殴りたい衝動に駆られた。 熱くなるな… 冷静でいろ… そう自分に言い聞かせた。 この場を早く収拾させなければ為らない。 時間は僕の味方をしない… もう一度白シャツに言った。 「早...