現在では色々なパチンコ屋でハウスカード状のカードやコインを多数見かけるが、それらは全て換金が容易に出来る。
しかしこの当時は、カードを余らせても換金には数日の長い時間が掛かったのである。
そして翌日以降はサンドがカードを受け付け無くなり使用出来なくなる。
これがカード会社の変造カード対策であった。
毎日カードの裏側に載せる磁気データーを券売機を通して店事に書き変える方法である。
これにより変造カードは使えなくなる。
僕達の手にする変造カードには店事の磁気データーが入っていないからである。
本物のカードも一日経つと変造カード同様使え無くなる。
そこで受付機である。
形状は複数あったが大きく分けて二つ。
カウンターの上に設置する電子レンジサイズのボックス。
もう一つが、券売機の横などに置かれる、券売機より少し低い高さの細長いボックスである。
機能は、使用出来なくなったカードに、その店の磁気データーを書き込むだけの物である。
どちらの受付機にもカードを差し込む穴が一つだけ付いている。
それだけの物である。
その穴にカードを差し込むと、5秒から10秒で使用可能な磁気情報が新たに書き込まれたカードが返却される。
これらのシステムやアイデアはカード会社のみが利する事ばかりである。
お客さんは面倒が増え、使い勝手が悪くなるだけであった。
お客さんが嫌がれば店側も当然嫌がる。
文句を言われるのは店側なので当然であろう。
その声が大きくなり、カード会社は、システムを無理矢理押し付ける事が出来なく為って行った。
そして失敗を犯す。
上記のシステムは段階を踏んで、最終形態にすると言うのである。
その第一段階として取られた方法が、全国共通はとりあえずそのままにして、他店から持ち込むカードは全て受付機を通すと言う物であった。
パチンコ屋側は、譲歩案が出た事により、とりあえずは全国共通が維持されるのであれば仕方ないと諦めて、受付機を受け入れた。
システム機器の代金は、全てカード会社の負担と決定された。
カード会社が負担したシステム機器の代金は、もの凄い金額に為ったのではないだろうか…
結果を先に言う。
受付機のシステムは長い事持たずに破状する。
それは、生き残りを掛けた、ガッツのあるゴト師達のせいであった。
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