ちなみに3敗の話しは書く積もりが無い。
なぜなら、情けなくも恥ずかしいからである…
一つだけ、注意を参考までに…
道端の喧嘩は、人殺しになる危険を大きくはらんでいる。
危険なのが、精神的に弱い男や、殴られた事が無い男と喧嘩をした時だと僕は思う…
軽く当たったパンチでも踏ん張ると言う事をしない。
そう言う男達は、ビックリするような倒れ方をする場合がある。
普通ならば尻餅程度だが、彼らは、受け身も取らずに頭から地面に倒れたりする。
これは、打ち所が悪ければアッサリ死ぬと思う。
決してパンチが効いた訳では無いのに倒れ方は派手である。
地面に頭を打ち付けて、白目を剥かれた時などはコチラがビビる。
マジでっ!
てなる。
悪い事に、そう言う人種であるかは、殴ってみなければ分からない。
決して、体格や格好や、ハッタリの上手い下手では見抜けない。
分からず殴った結果が死に繋がるのである。
当然、長い刑務所生活が待つ。
人生はアッサリ幕を閉じる。
喧嘩は、しないが1番である。
僕は喧嘩は嫌いである。
しかし売られたら買う。
弱そうに見られる事を、いつも、いつも、呪っていた。
レシ担男を中華ソバが車の後部座席に抱えて乗せた。
僕は、自力で、どうにか助手席に乗った。
「高速に乗れ… 多分パトカーが大量に街に出る… 人掠いと勘違いされて警察は僕達を真剣に捜す… 車のナンバー見られてるから、急がないと逃げ切れない… 急いで高速乗って川口の高速出口から出ろ… 」
それだけ言って、僕は声を出す事も出来なくなった。
目をつむると、気を失うように眠った。
中華ソバは、すぐ近くの首都高入口から、首都高に乗り上げて、僕の指示を守って走ったようである。
中華ソバに揺すられて僕は目を醒ました。
埼玉県の1番東京寄りの高速出口下にあるコンビニ駐車場であった。
「着いたヨ!起きて!」
逃走は必ず県を跨ぐ。
この当時の警視庁と埼玉県警は、仲が悪いと噂であった。
この程度の事件ならば、直ぐに情報の交換などしないであろう。
その意地の張り合いが、多くの犯罪を検挙出来ない原因にもなっている。
国民にとって、それがどれ程の迷惑に為っているのか…
彼らの意地は、犯罪者の味方をしている。
僕は、その意地に感謝していた。
しかし、腹の中では笑っていた。
お前らアホやろ…
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