韓国人・○国人62

赤外線…

初耳であった。

テレビのリモコンを想像するぐらいである。

冷し中華に見せられた道具は、二つの機械に分かれていた。

一つが煙草の箱を二まわりほど大きくした黒いボックス。

これが赤外線の発射機である。

もう一つが、単3の乾電池を縦に二つ並べた感じの筒。

これが受信機である。

パチンコ屋の計量機に赤外線を当てた所で、何も起こらない。

そこで、筒状の赤外線受信機を、計量機の裏側に取り付けるのである。

取り付けは、それほど難しい物では無い。

時間にすると20秒ほどである。

全てのパチンコ屋の計量機に取り付けられる訳では無く、メーカーが決まっている。

このメーカーの計量機の鍵は全国共通であった。

その鍵を使い計量機の裏側のボックスを開けて受信機を取り付ける。

店によっては、鍵を防犯の為に取り替えていた。

見張りが居た方が楽だが、レシートゴトを店側に知られていなければ、一人で取り付ける事に問題は無い。

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当然だが、技術と根性は必要である。

10人のゴト師がいれば、1人か2人が上手く出来るぐらいであろうか…

受信機の取り付けが終われば後はレシートを作るだけである。

まず、計量機に玉を数個流し、レシートが出せる状態にする。

そして、計量機の裏側に取り付けた、受信機の赤外線受信部分に、黒いボックスの赤外線発射機を近づけボタンを押す。

すると、玉数カウンターの玉数が、発射機を押している間、上がり続ける。

自分の望む玉数になった所で発射機のボタンを離してレシート発行ボタンを押す。

これを何度も繰り返して望む金額を作る。

冷し中華達が低額のレシート作りを嫌がったのは、何度もレシートを発行するのが目立つ為である。

一枚のレシートの金額を上げれば発行回数が減らせる事が理由であった。

これらの一連の行動を、お客さんや、巡回中の店員が沢山居る中で行う。

現在では、計量機にお客さんが玉を自分で流す事が出来ない店がほとんどである。

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