韓国人・○国人50

いい加減走り疲れた所で立ち止まって良夫ちゃんに電話を掛けた。

目はタクシーを探している。

今居る地点から別の地点へ一気に移動する必要を感じる。

被害額が大きいパチンコ屋は間違いなく警察を呼ぶ。

手下達も避難させる必要がある。

パトロール等されたら、ひとたまりも無い。

良夫ちゃんが電話に出た。

「バレてるよ。追い掛けられた!」

「見てました…」

見んなよ…

恥ずかしいじゃねーか…

「行くなら行きなよ…」

流石に良夫ちゃんも行くとは言わなかった。

僕だから助かったとは思っていない。

あの時、僕は、周りの店員の様子を見る為に、30秒程カウンターに着くまでの時間をロスしている。

良夫ちゃんなら多分その時間は要らなかった。

すんなりカウンターに着いて直ぐに景品を受け取る。

白シャツ達が来る前にギリギリ店の外に出られたように思う。

その後どうなるかは予想の範囲を越える。

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仮に、上手く良夫ちゃんが成功していれば、次に行く僕は捕まっていたかもしれない。

良夫ちゃんが成功している以上、僕は絶対止まらない。

続けて直ぐに店に入ったであろう。

その時、計量機の前に白シャツ達は多分居なかった。

カウンターにレシートを出す。

あえなく御用…

ジャンケンの結果が全てではなかったろうか。

僕はツイていた。

それだけの事である。

すぐに手下達に電話を掛けた。

警察のパトロールと、職務質問の可能性を伝えた。

「一カ所に固まるなよ。それと景品を、一人5万は換金して来て。今から10分ぐらいは大丈夫だから急げ。店側がなんかおかしな動きをしたら、全員僕に電話させてな。余った景品は良夫ちゃんに持たせといてくれたら良いから。分かった?」

返事を聞いて電話を切った。

通り掛かりのタクシーを停めて乗り込みながらツルッパに電話をした。

「コンビニにある僕の車に〇国人二人乗ってるから、お前運転して〇駅まで来て。すぐだぞ」

この後も、僕は、幾つも電話を掛け続けた。

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